2001年ノーベル化学賞受賞の野依良治博士より「グリーンケミストリー(緑の化学)」の提唱がありました。刺激性のある液剤、毒性の強い液剤を環境負荷のない液剤に変えていこうというものです。科学ではCO2削減のためのグリーンが大きく取り上げられていますが、化学の世界でもグリーンへの取組がすでに2001年から始まっているのです。
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グリーンビルクリーニング部会
グリーンケミストリー(緑の化学)の時代に
グリーンビルクリーニングでは
1、CPフリー(Chemical Poison Free:化学毒性ゼロ)
2、汚水の減少、安全な汚水、そして究極のテーマ「汚水ゼロ」
に取組んでいます。
1、CPフリー(Chemical Poison Free:化学毒性ゼロ)【1】パワー重視からCPフリーへ
一般的に有機物系の汚れに使われるアルカリ系の洗浄剤、特に油汚れなどに使用されている苛性ソーダ液は毒物及び劇物取締法に指定されている液剤で、化学物質を残留させないためには大量の水を必要とし、塩素系の化学物質が大量に残留している場合などはアレルギーの人が咳き込むなどの症状を引き起こすこともあるのです。
また、建物外装などに付着する無機物系の汚れには強酸の液剤が、床ワックスの剥離には強アルカリの液剤が使用されており、強酸や強アルカリの液剤が皮膚にかかれば皮膚に大きなダメージを与えます。
現場での作業であるため液剤の成分を完全に中和することは現実的に難しく、時には臭いが気になるほどの揮発成分として、あるいは臭いとしては気づかないほどの少ない量で残留してしまうのです。
グリーンビルクリーニング部会では、残留化学物質ゼロ、CPフリーを目指し、クリーニングシステムの研究を行っております。
【2】グリーンナイズ技術
ビルクリーニング業界には「隠れ労働災害」という言葉があります。
クリーニングに使う液剤・洗浄剤によって作業スタッフが皮膚障害を起こしたり、揮発した化学物質を吸引し食欲が落ちたりすることがあるのです。ビルクリーニング部会ではスタッフの健康を守るため毒性の強い液剤をグリーンナイズ技術により毒性の弱い液剤に変え、素手で触れない酸やアルカリ液剤を素手で触れる安全な液剤にグリーンナイズします。
20世紀は「毒性の強さ=パワー」でした、21世紀は「安全とパワーの両立」です。
従来のビルクリーニングでは毒性の強い液剤から身体を守るための保護具を必要としていました。しかし、グリーンビルクリーニングでは基本的に保護具を必要としません、それは身体にダメージを与えることがないからです。
クリーニングによる残留化学物質を発生させないのです。
21世紀のグリーンビルクリーニングは建物と人を化学物質から守る技術が求められているのです。
2、汚水の減少、安全な汚水、そして究極のテーマ「汚水ゼロ」への取組みグリーンビルクリーニング部会では、汚水への取組みも行っております。
クリーニングにおいては建物内に化学物質を残留させないということと、もう一つ、自然環境、地球環境にダメージを与えない、という技術的課題があります。グリーンビルクリーングは、水の汚染についても取り組んでいます。
一番の理想は水を使わないクリーニングシステムの実現となるのでしょう。汚水というものが出なければ、水を汚すことがありません。毒性のない液剤を使用することにより、残留化学物質が残らないため中和工程や大量の水ですすぐ必要が無くなるのです。拭きとり即仕上げです。
水を使った場合には、
・クリーニングで使った水を再度使えるようにする:汚水のリサイクル
・クリーニングに使う水を従来より少なくする:汚水の減少
―という技術に取組んでいます。
まだまだ納得のいくグリーン技術にはなっていませんが、今後技術の進化とともに大きな効果が出ると確信しています。
各地のグリーンビルクリーニング
北海道
(有)スタークリーンサービス
〒063-0828 北海道旭川市末広2条7丁目3-16
.0166-57-1007
宮城県
(有)パーソナルサービス青葉
http://www.personal-s-aoba.com/
〒981-3213 宮城県仙台市泉区南中山2丁目18-13
TEL:022-376-6958
新潟県
(有)キャッツ・アームズ・サービス
http://www.cats-as.jp/
〒956-0023 新潟市秋葉区美幸町3-13-17
TEL:0250-24-8557
東京都
(株)アトム・コネクション
http://www.eco-atom.co.jp/
〒169-0072 東京都新宿区大久保2-8-14
TEL:03-6914-2015
(株)大昇ビルメンテナンス
http://www.kk-daisyo.co.jp/
〒182-0006 東京都調布市西つつじヶ丘3-14-1G号
TEL:042-426-9511
(有)日環ハウスサービス
〒206-0801 東京都稲城市大丸501
TEL:042-378-3516
(有)東都美装
〒146-0091 東京都大田区鵜の木2-42-5
TEL:03-5741-1933
シバタ環境
〒182-0036 東京都調布市飛田給1-13-2-103
TEL:042-485-7369
(株)ビーラウンド
〒182-0022 東京都調布市 国領町6-1-1
TEL:042-490-7107
(有)インナック
〒178-0062 東京都練馬区大泉町1-48-6
TEL:03-5936-7919
長野県
(株)クリーンライフ
http://www.green-cleanlife.jp/
〒390-0852 長野県松本市島立2237-44
TEL:0263-47-8943
和歌山県
(有)サンクリーン紀の国
http://www11.plala.or.jp/sunclean/
〒643-0051 和歌山県有田郡広川町下津木432
TEL:0737-67-2726
大阪府
(株)アドバンテックケア
http://www.advantechcare.co.jp/
〒564-0041 大阪府吹田市泉町1-4-3-104
TEL:06-6385-5640
広島県
(株)コムラ
http://www.kirei-komura.co.jp/
〒733-0804 広島県広島市西区山手町26-19
TEL:082-235-0654
高知県ベンリー石立十字路店
〒780-8037 高知県高知市城山町26-3
TEL:088-832-4661
2010年、業界誌「ビルクリーニング」1月号を飾った特集は「グリーンビルクリーニング宣言」でした。時代が新しい技術を持ったグリーンビルクリーニングを要求し始めたのです。
オフィスビル、公共施設、工場、学校、集合住宅などあらゆる建物に関わるビルクリーニングでは、用途に応じいろいろな洗浄剤が使われています。その中には強アルカリ、強酸、酸性アンモニウム、過酸化水素、次亜塩素酸Naなど毒性の強い洗浄剤を使用することもあり、様々な問題やリスクに対し後付的な対応なのが現状です。
これまでのビルクリーニングの形を踏まえ、今後はいかに安全な液剤を使い環境への配慮をして行けるか、毒性の強い残留化学物質をどれだけ抑えられるかがビルクリーニングの大きな課題でもあり、業務として使用する液剤は、メーカーにより製造されたものだけを使う時代から「グリーン」の要求に応えることのできる技術を持つことが必要とされています。